アメリカの日曜日の夕方の番組に60ミニッツ(60分)というのがあって、私も主人も家にいるときはだいたい見ています。最近テレビ番組で面白いと思えるものはほとんどないのですが、この番組はドキュメンタリー形式で、今重要な話題などを取り扱っていて引き込まれることが多いのです。
その中でハッブル望遠鏡の話がありました。ハッブル望遠鏡は1990年に打ち上げられた宇宙望遠鏡で、以来、ずっと地上約600km上空の軌道上を周回しています。もう28年も働き続けている望遠鏡なのですね。といっても車と一緒で、なんども故障しては修理したり、パーツを交換したり新しいものを取り付けたりしているそうです。
番組の中でノーベル物理学賞受賞者のアダム・リースさんが、星の数は地球にあるすべての砂の数より多いということがわかってきているとその番組でおっしゃっていました。砂の数というのは地球上すべての砂浜の砂の小さな粒の合計数ということです。ハッブル望遠鏡で撮影する写真の画質がどんどん向上して、以前思っていたよりももっとたくさんの銀河が存在するということがわかってきたのだそうです。一枚の写真に1万個の銀河が写っていたりして、平均的な銀河には1000億個の星があるらしく(天の川銀河には4000億個あるとも言われている)、それらを計算していくと、どうやら星の数は地球上にあるすべての砂の数より多いと言う計算になるのだそうです。
砂浜で砂をひとつかみして、この手のひらにのってる砂の数じゃ、天の川銀河にある恒星の数にも満たないなあ、この一粒が地球ね〜、こんなちっちゃい粒の中に海があったり山があったり島があったりして、たくさんの人がそれぞれの毎日を送っているんだなあ思ったらなんだか不思議な気持ちになったのでした。
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